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12章:Op.④-2 料理茶屋『久喜』 (2/8)

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『久喜』として再開店の朝……


秋空は青く、爽やかなそよ風が暖簾をひらひらと揺らす。


お仙も朋輩のお順(おじゅん)たち茶屋娘も、板前たちも……

期待と不安に胸を膨らませて、女将の到着を待っていた。


「ねえ、お仙ちゃん、新しい女将さん……どんなひとなんだろうねぇ。優しいひとなら嬉しいけれど」

「お順ちゃん。本当だねぇ。無理難題をおっしゃる方じゃなきゃあいいねぇ。そういやさ、女将さんて、どこから来なさった方なんだい?」

「うん。板前の泰治(やすじ)さんに聞いたんだけれどね、どうやら“へいせい”というお国にいらしたらしいよ」


二人は、着物に襷(たすき)をきりりと結び、店の小上がりで畳の雑巾掛けをしている。

そして、ひそひそと話していた。


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Toy box ©著者:七斗

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