ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

5章:Op.②-4 顔寄せ (2/19)

翌年、三月下旬。
竹松株式会社本社一階にある稽古場では、四月日本橋演舞場公演。

潟岡屋一門の稽古が始まった。


「当る四月。潟岡屋歌舞伎公演、名代を申し上げます。四代目鶴屋南北作、“盟三五大切”(かみかけて さんご たいせつ)」

狂言方が読み上げを行う。


「序幕 第一場 佃沖新地鼻の場、序幕 第二場 深川大和町の場、二幕目 第一場 二軒茶屋の場…………

千穐万歳大入叶(せんしゅうばんぜいおおいりかのう)」


会長の渡岡が後を受継ぐ。

「それでは、公演の成功と皆様の健康を祈念しまして。また、来年の春“田原仙太郎”を襲名されます、新右衛門丈のさらなるご健闘を祈りまして、一本締めを」

稽古場に居る全員が起立をした。

「ヨォー」

シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン



◇◇◇

「芸……養子。潟岡屋さんの?あ、新さんすごい!……おめでとうございます!」

住まいに戻って報告した新に、美希は顔を紅潮させて抱きついた。


「わぁ! 若旦那になるのね!」


「ーー美希、美希。落ち着いて。俺はお断りしようと思っているんだ」


63 /311

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

Toy box ©著者:七斗

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.