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3章:Op.②-2 廻り舞台
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「ーー何言ってんだか。美希も劇場勤務なんだから見てるだろう? 役者なんて栄枯盛衰だ。明日はもうわからないよ。俺、初心を忘れずに努力をする。支えてくれると嬉しい。お前じゃないとダメなんだよ。な?」
美希の答えを聞く前に、もう堪らずに口を塞いだ。そのまま、また身体を強く抱く。
儚げなうなじを撫でて、背中から形の良いヒップにまで手を這わせる。新の身体も次第に熱くなり……
「……ひっそりとでいいんだ。穏やかに暮らしたい」
手を絡めあって視線を交える。
二人の間には“真実”だけが存在していた。
美希の下着に手を添わせて、熟れた桃のように柔らかい身体に唇を乗せた。
初夏の爽やかな夜風が、カーテンを通して、紅色に染まった美希の肌を愛でて……
「あっ……新さん、私もう……」
微かに小さく声を挙げた。
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