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1章:★Op.① 【夕暮れのおとぎ話】 (20/20)

二人が去った公園には、ただ風にざわめく木々の囁きが裕二を包み、柔らかな波紋となって拡がる。


家々には暖かい団欒の火が灯り、その温もりが、裕二の込み上げる感情を貫いて。


夢か幻を見ていたのだろうか。

いや、飛鳥の紡いだ刺繍は紛れも無く手の中にある。


ーーありがとう。飛鳥。俺、今日だけは泣くぞ。今日までだ。


裕二は大きく息を吐きーー

ベンチから立ち上がって、力強く踵を廻(めぐ)らす。


箱をそっと持って。
ジーンズのポケットから車の鍵を取り出した。





…Op.① 夕暮れのおとぎ話 終…



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Toy box ©著者:七斗

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