田代さんとの不倫関係は、
二年以上続いていました。


言い訳をしては、出掛ける妻を怪しんだのか。


夫圭ちゃんは、尾行をしたようです。


ある日、田代宅で二人まったりと過ごしていると。
チャイムが鳴る。


玄関から、ガラス越しに透けて見えるのは、男の影。


勘が働いた私は。

「裏から逃げるから。
知らない。来てない、とシラを気ってね。
もし、何かあっても、出て来ないでね！」
と田代に告げて。


裏口から、出て。
ジッと時が過ぎるのを待った。


静かになったので、暫く経ってから、表に回り帰ろうとしたら。


そこには、待ち伏せしていた夫が居て。


「お前は、なんだよー！バカ野郎!」とか罵声をあびせられた気がする。


そして、ぼこぼこにやられた。


部屋の中で聞いてるであろう彼は、
私の言いつけを守り、出てこないでいてくれた。


二人一緒に揃っていたなら、
夫は、もっと逆上して傷害事件になっていただろう。


絶対に出てこないでね。

を彼田代が守ってくれて良かった。


でも、圭ちゃんは、ボロボロ泣きながら、私を殴っていて。


その涙に、
申し訳ないことをして、傷つけてしまったなー。


と心が傷みました。