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3章:水の中 (1/10)

3章:水の中

明日は何があってもやってくる。
とても長い昨日1日を過ごし、目覚ましの音と共に私は新しい今日を迎えた。

出来れば起きたくない。

家族は私が勤めていた会社が倒産した事実を知らない。
そして。
私は事実を家族に打ち明ける勇気がまだ持てないでいた。
ばれるのに、どうせ…。

朝からモヤモヤした気分のまま、今まで通りの私を演じた。

朝食のトーストをかじり、熱いコーヒーで流し込む。
歯を磨き、自分の部屋に戻り化粧をして、スーツに着替えた。

機械だよな、私。

そう思いながらも表面上は何の変化も無いように行動した。

「行ってきます。」
私は何処に行けば良いのだろう。
家族は私のいつもの様子に何の疑問も持たなかった。

玄関のドアを開けると、世間の人達は慌ただしく駅へと歩いていた。
今さら引き返せないので、私もその流れに従った。

街は柔らかな春のような日差しに包まれていた。













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キラキラ ©著者:ai

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