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87章:亜里紗と淳夫の関係④
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87章:亜里紗と淳夫の関係④
仕事中、携帯が鳴った。
淳夫からだ!
もうずっと音信不通だったのに…
〈何なのよ…〉
お店も忙しかったし、私は一度目の電話はシカトした。
それから暫くしてまた淳夫からかかってきた。
〈もう〜!〉
私「もしもし、何?」
淳夫「助けて!!」
私「何よやぶからぼうに…どうゆう意味?」
淳夫「俺これから出勤なのに亜里紗が帰らないって…」
私「はぁ〜!?何で亜里紗と一緒に居るの?」
淳夫「旦那と喧嘩したんだって。もう帰らないとか言って泣き叫びながら電話かかってきたんだよ。妊婦なのも知ってたから何かあったら大変だと思って迎えに行ってあげたの!」
私「まさか亜里紗お酒飲んでるの?」
淳夫「知らない。俺は飲ませなかったよ。でも俺と会う前の事は知らないよ」
私「今何処?」
淳夫「海斗さんの奥さんの店」
海斗さんとは淳夫の働いているホストクラブの店長さんだ。
その奥さんがスナックをやっているというのは聞いた事がある。
亜里紗はもう妊娠九ヶ月になっていた。
亜里紗自身も心配だが花梨はどうしているんだ…
私「亜里紗にかわって!」
淳夫「かわってだって。ねぇ、電話出てよ」
淳夫が亜里紗に話しかけてるであろう声が聞こえる…
淳夫「出ないって…ねぇ、どうにかしてよ」
私「ごめん…場所教えて。今チーママに頼んで迎えに行くから」
私は淳夫からお店の場所を聞き、チーママに事情を説明してタクシーで向かった。
タクシーで向かってる途中で携帯が鳴った。
淳夫からだ。
私「もしもし」
淳夫「お母さん迎えに来るって言ったら、帰る!ってタクシー呼んで帰っちゃった」
私「何よそれ。ちゃんと家に帰るって言ってた?」
淳夫「知らない。とりあえず俺はちゃんと報告したからね!後はお願いします」
私「すいませんでした…」
私は行き先を変更してもらい亜里紗の家に向かった。
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