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86章:出会い系で知り合った人 (1/4)

86章:出会い系で知り合った人

披露宴を終え、ホッとして生活していた。


亜里紗は妊娠七ヶ月になって、お腹も大分目立つようになっていた。


最近は私が昼職を終える頃、我が家によく遊びに来ていた。


亜里紗「ねぇお母さん、私の登録してるサイトに登録してくれない?」



私「何なのそれ?」


亜里紗「登録した後は放置しちゃって構わないからさ」



私「面倒臭いのは嫌だよ…」



亜里紗「大丈夫だよ。私のポイントになるから協力して」



私「はいはい」



亜里紗「サンキュー♪」



亜里紗は暇を持て余しているようで、携帯サイトにハマっていた。



私は特に何か被害をこうむる事がなければ、好きにしていいぐらいの軽い気持ちだった。



亜里紗「歳は私と同じにしておいたからね〜」



私「何で?」


亜里紗「別に会う訳じゃないんだから構わないでしょ」



私「そうだね。まあ好きにして」



亜里紗は私の携帯をいじって適当に登録したようだ。



登録したと同時にメールが鳴りっぱなしになった…




私「何だかやかましいね」



亜里紗「全部シカトでいいからね」



私「はいはい、そうさせてもらいますよ」


こうして私は亜里紗に言われるままに、登録はしたがメールは無視していた。




数日が過ぎた。



日曜日の朝、くだらない事がきっかけでケンジと口論になった。




ケンジは何処かに出掛けて行った。



私は苛々していた。



そんな時にまたメールがきた。




亜里紗にお願いされて登録したサイトからだった。



私はまだ一度もメールを見ていなかったので、最初にきたメールから順番に開いて見る事にした。




一番最初にメールをくれた人に返信をしてみた。



二番目にメールをくれた人に返信文を打っている時に、メールがきた。




今メールを送ったばかりの人からの返信だった。




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軌跡 ©著者:コロン

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