開店して数ヶ月も経てば、女の子も徐々に本性を表し始めてくる…


この章では、そんな話しをしてみようと思う…




可愛くて、モノゴシも穏やかで、お客様からも人気のある子が、実はお喋りで、どうでもいいプライドばかり高くて、とてつもなく腹黒い子だったりする…



一番始末が悪いのは、女の子のプライベート事をお客様にペラペラ喋ってしまう子だ…


あの子は旦那も子供も居るよとか、彼氏と同棲中だよ等々…



私はミーティングでよく話す。

「どんなに仲良くなっても、お店を一歩出たら所詮他人なんだから、自分の事を一から十まで全て話す必要はない」と…




こんな子も居た。



お客様に、子供が居るのに居ないと言ってる子はよく居るが、居ないのに居ると言っていた子がいた…



子供が居る設定にしておいた方が、色々なおつき合いをしないで済む場合もあるし、それはそれで構わないのだが、私にまで子供は居ると言っていたので意味不明だった…



後々、
「子供が具合い悪いのでお休みさせて下さい」
と言われた時に、

〈なるほどね…〉

と思った…




それから泥棒をする子も居た。



日払いの二重取りや店服を何枚も持ち帰ってしまい、挙げ句自分の服だとしらを切った…




全く呆れてしまった…



勿論その子はクビにした…




クビにしたのはお店が始まってから二人いる…



もう一人クビにした子は、私より数コ若いだけの中年女性だ…


歳より若く見えるし小綺麗にしているので採用した。
三ヶ月ほど働いていたが、色々なお客様と体の関係を持ってしまう…


要するに枕嬢だ…



その子のせいで店に来なくなってしまった人が数人いる…



容赦なくクビにした…



このオバサンクビと言ったら食い下がってきた…




オバサンの枕嬢…


百害あって一利無しだ…