スナックの閉店後、三日程ボーッとしたが、私は昼職を探し始めた…



それと同時進行で、お店の物件も探し始めた…



そう！
私の夢だった自分のお店だ…


ずっと水商売をしてきて貯金もそこそこ出来た。



亜里紗もキャバの方は続けながら、私がお店をやるならそっちも手伝うと言ってくれていた…



虎之介の野球で知り合ったお父さんの中に、家族ぐるみでお付き合いをしている不動産屋さんがいて、私が希望した立地や家賃などの条件に見合った物件を探してもらっていた…


最初に気に入った物件は、大家さんが水商売の人には貸したくないと言っていたらしく、断られてしまった…


その後何件か紹介してもらった…



中に気になる物件があった…


駅近だが準急や急行が停まる駅ではなかったので、最初は見送ったのだが、やはり他に気に入った物件が見つからず、再度見に行った…



元々クラブだったようで、周囲の環境等、商売的には問題ない。


ただかなり長い間空き状態だったので、内装は全て手を入れないとといった感じだ…



唯一照明器具だけは残して使えた…



お客様にも
「店は場所もある程度は関係するけど、最終的にはやっぱり人だよ」
と言われ決心がついた…



その物件を手直しして、お店を開店する事を決めた…