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68章:女同士
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68章:女同士
亜里紗がスナックに出勤するようになってから、金曜日は三回転ぐらいするようになった…
目まぐるしい忙しさだ…
ママは亜里紗を可愛がってくれた…
亜里紗のお客様の中に、優香ちゃんの仁さんみたいな人が居る…
名前はなべちゃん。名字は多分渡辺さんだと思う…
「亜里紗に百万使ってやる」
と言って、キャバクラで本当に一ヶ月百万使ったお客様だ…
スナックに週一来て、さすがに一ヶ月百万は使えないが、一回の飲食代は五万前後はいく…
スナックに一人で来て、その額を使う方が返って大変だ…
私は亜里紗に
「なべちゃんて仕事何してるの?」
と聞いた。
亜里紗「知らない。聞いた事ないし…」
まあ、仕事は何をしていても私達には大して関係ないが、それだけの金額を使える人の職業はやはり興味がある…
私の週末の過ごし方は、土日は虎之介の野球があり、日曜日はケンジが休みだから送迎は行ってくれるものの、土曜日は私が送迎をしているので、金曜日くたくたに疲れて土曜日の朝送って行くのは、本当に辛かった…
ただ私の仕事のせいで、子供達がやりたい事も出来ないなんて、絶対に嫌だった…
土曜日の朝、虎之介を送り家に帰って来たら、珍しく亜里紗が起きていた…
私「早いじゃない」
亜里紗「花梨に起こされた…」
私「いつも花梨に、叩かれたって髪の毛引っ張られたって起きないのに…」
亜里紗「虎之介の野球?」
私「そう。今送って来た…」
亜里紗「お母さんてさー、よく働くよねぇ…前は昼夜働いてたじゃん」
私「今は亜里紗が学校行ってる間花梨を見なきゃいけないからね…亜里紗が学校卒業したら、お母さんまた昼働こうかと思ってるんだよね…」
亜里紗「そんなに働いてどうするの?」
私「お母さんも色々考えてる事があるんだよね…」
亜里紗「考えてる事って何?」
私「まあ色々…」
亜里紗「私小さい頃さー、お母さんが夜働いてるのを嬉しかった時期と、凄い嫌だった時期と両方あったんだよねぇ…」
亜里紗がいきなり話し出した…
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