私「話しって何？」



亜里紗「私、あっちゃんと別れるから…」



私「……」



亜里紗「調停起こす」



私「調停？」



亜里紗「そう…」



私「連絡とれないし何処に居るかも分からないのに…」


亜里紗「実家に内容証明送る」



キャバクラのお客様に詳しい人が居て、亜里紗はどうもその人に色々相談にのってもらってるらしい…



亜里紗「さすがに実家からの連絡は、あっちゃんだって出るでしょ…」



私「花梨が可哀想…」



亜里紗「今のままの方がもっと可哀想だよ。なまじっか籍が入ってるために母子手当だって貰えない…とっとと別れてスッキリしたい…」




亜里紗の気持ちも分からなくはない…


でも…

私の考えは古いのだろうか…


花梨を父親の居ない子にしてしまうのが、不憫で堪らなかった…



亜里紗はケンジにも話した…



ケンジ「花梨、可哀想にな…」



今となっては、なるべくしてなったと思えるのだが、この時は
〈ケンジだって原因のくせに…〉
なんて思っていた…



淳夫の実家に内容証明を送った数日後、亜里紗の携帯に淳夫からの着信があった…