亜里紗は中学二年生になっていた…


中一の頃から、地元で悪いと言われている中二や中三の先輩達とつるんでいた…


私が昼夜居ないのをいい事にやりたい放題だった…


ケンジに頼んでも
「女の子は難しくて分からない！俺には無理だ！」

と言って知らん顔をするか、口答えする亜里紗を力でねじ伏せる…


父と娘はそんな関係になってしまっていた…


私は悩んでいた…


夜はさすがに辞められない…


収入面でもきつくなる…


私は昼の事務員を辞めようと考えた…



私が昼間家に居たからって、亜里紗の非行がよくなる保証はない…


ただ何もせずに放っておくのは、親としてあまりにも無責任だと思った…



私は社長に家の状況を説明し、ムシのいい話しだが、昼だけ辞めて夜は続けたい旨を告げた…



社長は
「難しい年齢だから、琴美の気の済むようにして、後悔しないようにしなさい」
と言ってくれた…


私は
「ご迷惑をお掛けしてすいません…」
と社長に頭を下げた…


こうして私は、昼は家に居て、夜はスナックに出勤するという生活に入った…