歩さんと腹を割って話す事が出来て、私は本当に良かったと思った…


月曜日出勤してきた歩さんは、元気よくみんなに
「おはよう！」
と挨拶をした。


女の子達は全員驚いた顔をしていた。



私も
「おはようございます！」
と返した。


歩さん「ママ土曜日は遅くまですいませんでした…今日から気持ちを新たに頑張りますので、宜しくお願いします」



私「こちらこそ宜しくお願いします」



みんなキツネにつままれたような顔で


「何があったの…」

「なんで…」

「嘘でしょ…」

等々、口々に言っていた…


私「歩さんと話し合って、お互いの誤解が解けました。皆さん、 今日から新しく生まれ変わった気持ちで頑張って行きましょう。宜しくお願いします」



拍手が起こった…



私達は一致団結してお店を盛り上げて行かなくてはならない。


このお店の繁栄のために…


勿論、自分達のために…



由美ちゃんはメキメキと頭角を表し、どんどんお客様がついていった…

由美ちゃんがすぐにつかないと、機嫌を損ねて怒り出すお客様もいた…


私は、
「自分のお客様を管理するのも女の子の大事な仕事だからね」


と由美ちゃんに言って聞かせた…



女の子どうしのトラブル、お客様とお店のトラブルなど、小さなゴタゴタは幾つかあったが、お店は順調だった…



そんな風に数年が経過して行った…