お店は通常通りに営業を終えた。

みんなが洗い物など片付けをしている時に社長が、


「今日はミーティングをするから、終わったら集合して」

と言った。


全員が座り社長が話し出した…


「この１年、琴美ちゃんと歩ちゃんのツートップ体制でやってきたけど、お客さんから琴美と歩のどっちがママかと聞かれたりしてね、私もちゃんとした体制を作らなきゃなとは思ってたんだよ。それで今までみてきて考えた結果、琴美ちゃんをママにしてやって行こうと思います」


やっぱりねとゆう顔をする者もいれば、驚きの表情をする者もいた…


歩さんはずっと目を瞑っていた…



社長「琴美ちゃん、一言挨拶をして…」

私は立ち上がり一例をした。

「私は皆さんに比べたら経験はずっと浅いし、それにまだまだ未熟者です。でも社長に認めてもらい指名を受けたからには、精一杯努めさせて頂こうと思います。宜しくお願いします…」


パラパラと拍手が聞こえた…


私が喋っている間、歩さんは私を一度も見なかった。


この１年、お店でも必要最低限の会話しかしてないし、面白く思ってないのは伝わってきた…


社長「琴美ちゃんは明日からママだから、今までみたいに【琴美ちゃん】ではなく【ママ】と呼んで内外に示して行かないとね。宜しく頼みますよ。ミーティングは以上で終わります」


そう言って社長の話しは終わった。