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34章:愛した人の子供 (1/2)

34章:愛した人の子供

秀一と別れて数週間が過ぎた。

私はケンジに妊娠した事を告げた。


ケンジは
「あの時か…」
と言った…


私はどうしても秀一の子供を産みたかった…


だからあの日ケンジと…


秀一にもケンジにも最低な事をしてしまった…


それからまた月日は流れた…

私は安定期に入ったので、そろそろ電車に揺られても大丈夫だと思い、職場にロッカーの鍵を返しに行く事にした。


マネージャーに連絡をして、明日行く事にした。


私は秀一に会ってしまうのではないか気がきではなかった…

もう今は秀一のシフトはわからない…

だからなるべく会わない時間帯を見計らって行く事にした。


ホテルに着き、ロッカーの私物を片付けてから、鍵と通行許可証を返しに職場に行った。


懐かしい香り…

パンとチョコレートの匂い…

秀一を思い浮かべてしまう…


マネージャーとチーフが居た。


私はもう妊娠6ヶ月に入ってたので、マタニティの服を着ていた…


私「この度は急な事で迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」


マネージャー「いえいえ、おめでとう。もうお腹目立ってるんだね」


私「三人目だから大きくなるの早いみたいです」


そして私は社食の食券をマネージャーに返した。


私「一枚だけですが残ってたので、私が持っててもなんですから、バイトの子にでもあげて下さい」

チーフ「佐藤さんもうお昼食べたの?」


私「いえ、まだ…」

チーフ「私これから休憩だからよかったら一緒に食堂行かない?」

私「はい…」


一瞬秀一に会ってしまったらどうしよう…と思ったが、会いたいと言う気持ちとも交差した…



私はドキドキしながら食堂に向かった…


途中チョコレートの担当の人に会った。

その人は私のお腹を見て
「最近見ないと思ったら、そうゆう事だったのか…おめでとう」
と言った。

私は「ありがとうございます」と返した。


いよいよ食堂に着いた。


ベーカリーの人達がいる…

私の心臓は破裂しそうな勢いだった…


でもその中に秀一は居なかった…


ホッとしたような、残念なような、複雑な気持ちだった…


食事を済ませチーフと別れて帰路についた…


もう私がこのホテルに来る事はない…

〈秀一、本当にさようならだね〉

涙が溢れてきた…


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軌跡 ©著者:コロン

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