秀一に話さなければ…


仕事が終わり秀一との帰り道、秀一からは意外な言葉が出てきた…


秀一「琴美赤ちゃんの事どうしようと思ってる？」


私「今回は産まないよ…」

〈嘘をつくしかない…〉


秀一「そうか…残念だけど琴美がそう決めたならそうするしかないよね…」


〈エッ？昨日は妊娠喜んでたよね？〉


私「…」



秀一「親父さ、心臓が悪いらしくて…さすがにいきなり二人の子持ちの女性と一緒になりたい。お腹には俺の子がいるはショック受けるだろうからさ…」


〈やっぱり本心は産んで欲しくなかったんだ…だよね…〉


秀一「琴美？」


私「安心して、産まないから…」


秀一「怒ってるの？琴美が産むって決めたんだとしたら、俺は親に言うつもりだったよ…」


私「私次第なんだ…秀一は自分の考えとかはないの？」


秀一「俺はね、琴美の気持ちを大切にしたいんだよ。無理矢理型にハメるんじゃ、琴美の旦那と一緒だろ？」



私「今旦那は関係ないでしょ」



私の中で何かが弾けた…



秀一は優しい…

彼氏としては最高だ。
でも生涯を添い遂げる相手ではない…


私が出した結論は


『別れよう…』だった…