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28章:激しい感情
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28章:激しい感情
次の日曜日、石田さんは休みを取り、 うちの近くまで車で迎えに来た。
普段車は実家の横浜に置いているそうだ。
何しろ都心だから駐車場料金が高いので、借りれないと言っていた。
私は同窓会と嘘をつき子供達をケンジに頼んだ。
ケンジ「最近よく遊びに行くな」
と嫌味を言われたが、私も後ろめたい気持ちがあったので、
「すいませんがお願いします」とケンジを逆撫でしないように気を使った。
待ち合わせ場所に行くともう石田さんは来ていた。
〈赤い車で横浜ナンバー、多分あの車だ…〉
私を見つけると石田さんは車から降りてきた。
石田さん「おはよう」
私「おはよう」
石田さん「乗って」
助手席のドアを開けてくれた…
私「ありがとう…」
車の中はココナツの甘い香りがした…
サザンの曲が流れている…
石田さん「眠くない?」
私「全然!石田さんこそ随分早起きしたんじゃない?朝何時に車取りに行ったの?」
石田さん「昨日仕事が終わってそのまま実家帰ったんだよ。でそのまま泊まって朝来た」
私「車綺麗だね」
石田さん「洗車したし掃除もしたからね」
私「何処行くの?」
石田さん「横浜!」
私「今横浜から来たのにまた横浜行くの?」
石田さん「横浜に一緒に行きたいんだよ…」
私「そうなんだ…」
予め場所は石田さんに任せると言ってあったから、私がとやかく言う事ではない。
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