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14章:決着
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14章:決着
診察室を出てきた私にケンジは
「どうだった?」と聞いてきた。
私「妊娠してた…」
ケンジ「やったぁ!」
予想通りの反応に私は微笑んだ。
ケンジ「琴美…結婚しような…」
私は黙って頷いた…
私達の結婚に誰も反対する者はいなかった。
ケンジの両親も、私の両親も、友達も、恵子のママも…
みんな祝福してくれた。
私はただ一つ気がかりな事があった…
誠の事だ…
結婚が決まった今、誠との事をケンジに黙っていていいのだろうか…
私は今どうしても誠と話したい…
私は前に誠に貰った名刺を探して会社の番号に電話をした。
誠「はい、お電話かわりました。〇〇です」
私「誠?琴美です…」
誠「……」
私「会って話したい事があるんだ」
誠「結婚の事ならケンジから聞いてるよ、おめでとう…」
私「そうなんだけど、私誠との事黙ってるの心苦しい…」
誠「馬鹿野郎!…」
受話器を離したくなるくらい大きな声で怒鳴られた…
誠「今日はケンジと会うか?」
私「平日だから会わないよ」
誠「わかった…今日会って話そう…仕事終わったら琴美の家の方まで行くから…」
私と誠は時間を決めてうちの近所の公園で待ち合わせした。
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