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7章:平静
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ケンジ「もうこんな時間か…琴美寝なかったの?」
私「寝たよ… 今眠いから目を覚まそうと思ってシャワーも入ったよ」
ケンジ「そうか…ん?琴美いい匂いがする」
ケンジは私の首筋にキスをした…
心臓が張り裂けそうになった。
〈ケンジ、ごめん…〉
誠は何事もなかったように部屋に入ってきた。
誠「さあ、支度していくぞ!」
私達は準備をして車に乗り込んだ。
運転手はケンジ。
助手席は私。
後部座席は誠。
誠はケンジの後ろに座り私の事をジッと見ている。
ケンジがたまにバックミラーを見ながら誠に話しかける。
〈誠私を見ないで…ケンジにバレちゃう…〉
私は生きた心地がしなかった…
三人のこの空間で、誠は何事もなかったかのようにいつもと変わりなく振る舞っている。
何でそんな平静でいられるの?
私は平静を装うのが大変だった…
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