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11章:XI (14/14)



それから数日後、どこからともなく凛がローズを飛んだという噂を聞いた。

どこぞの男と駆け落ちしたとか、大金持ちの愛人になったとか、ヤクザに囲われてるとか、色んな噂が飛び回っていた。



「凛さん飛んじゃったし、ライバル減りましたね!」


中にはこんな事を言ってくるキャストもいた。


「そんなこと無いよ。凛ちゃんとはこれからキャバクラ業界を盛り上げていこうって話してたのに……何かあったのかなぁ?」




笑わせんな。

あんな女が私のライバルだなんて。

私と同じ土俵にすら立ててないっつーの。



「いつか凛ちゃん戻って来てくれたらいいな…。まだ仲良くなったばっかりだったし……」




もし戻って来たら、次は息の根止めてやるけどな。
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ー秘密ー ©著者:爽健美茶

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