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その日は結局一睡も出来なかった。
付けっ放しのDVDは、もうとっくに本編が終わっていて、繰り返し同じ映像を流し続けていた。
面倒臭い面倒臭い面倒臭い
悠也から放たれた一言が頭を離れなくて、ずっと脳内で再生される。
外はもう明るくなっていて、寝室からは悠也の寝息が聞こえてくる。
「……帰ろっと。」
悠也は分かってない。
私がどれだけ悠也のことを想っているか、悠也の為にどれだけ頑張っているか。
私は間違っていないのに。
早く悠也の目を覚まさせてあげなきゃ。
鈍感すぎる悠也のことだから、ちょっとは痛い目見ないと分からないよね?
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