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9章:Ⅸ
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「早くくっついちゃえばいいのに〜。」
優子ちゃんは昔から私の恋を応援してくれている。
「最近まで付き合ってた彼女なんて、全然可愛くなかったんだよ?悠也のタイプって謎。」
「あー…確かにあいつの彼女って毎回タイプが違うしね。しかも長続きしないし。」
優子ちゃんは宙を見ながらスプーンで紅茶をクルクルとかき混ぜ始めた。
つられて私もストローでオレンジジュースをかき混ぜる。
氷が溶け始めて色が薄くなってきた。
新しいの貰おうかな。
「悠也に一番合ってるのは雅だと思うけどねぇ。なんで付き合わないんだろうね?」
「そんなの私が知りたいよ。」
仕事や立場的に普段はこういう恋バナなんてできないけど、こうやってたまに恋愛話で盛り上がる自分を見ると、私も女なんだな〜ってしみじみ思えてくる。
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