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7章:Ⅶ
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「……俺、帰るわ。」
それまで黙っていた悠也が、口を開いた。
「とりあえず、こんだけあれば足りるだろ?」
テーブルの上に少し多めのお札を置くと、悠也は立ち上がって店の外へと歩き始めた。
「ゆ、悠也さんっ!?」
花も勢い良く立ち上がり、走って悠也を追いかけていた。
「お客様、お帰りですか?」
「そのまま帰らせていいよ。代金は預かってるから。お釣りだけ後で私に頂戴。お客様に返しておくから。」
慌てて悠也を止めようとするボーイを制すると、私は二人の後ろ姿を見送った。
花には見向きもせずに、早歩きで去って行く悠也。
「さーて、お仕事しよっと♪」
あの二人の関係も、もう終わりだな。
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