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8章:Ⅷ
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さっきまでのムードはどこへやら。
テレビを観る悠也の後ろ姿を睨んでみたものの、気付く気配も無いし馬鹿らしくなったので辞めた。
まだまだ夜は長いし、ベッドに入ってからが大事。
そう思って気を取り直すことにした。
悠也の隣に座ってビールを一口飲むと、テーブルの上に置かれた携帯が光り始めた。
「悠也、携帯鳴ってるよ。」
身を乗り出して画面を覗いてみると、そこには”りん”と表示されている。
りんって、あの凜?
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