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5章:Ⅴ
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その違和感の正体は、花の一言ではっきりとした。
「あ!そういえば昨日は雅さんと全然お話しできませんでしたもんね…。」
「昨日?」
「はい。実は家に帰ってなくて、昨日と同じ服なんです…。」
恥ずかしそうにそう話す花。
だから違和感を感じたのか……。
他人と比べて記憶力が良い私。
無意識のうちに昨日の花の服装をインプットしていたのだろう。
「帰ってないってことは、誰かの家にでも泊まっていたの?」
「あ……はいっ。」
いきなり頬を染めた花。
なんか嫌な予感がするんだけど。
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