4章:Ⅳ (20/21)

「そういえば明日、朝早いんだった！」



本当は別に用事なんて無いけど、花と話すのにも飽きてきた。

そろそろ帰らせてもらおっと。



「あ、じゃあそろそろ帰りましょうか！」

「うん、そうだね！こんな遅くにしか時間とれなくてごめんね…。」

「いえ、気にしないで下さい！！元はと言えば、私が相談に乗ってって頼んだんですから！」



最近買ったばかりの鞄を手に持ち、帰る準備を始める。



あ、そういえば……。



「ねぇ、花ちゃん。悠也のお客さんにリンって子がいるでしょ？」

「リン？あ、あのナンバーワンの？凄く綺麗な人ですよね？」

「うん、凛ちゃんも悠也の事狙ってるらしいよ〜。」

「えっ………。」