香介が、三才になる前頃、私に再婚の話しが来た。


まだ、私も女ざかりだろうと言う



子供も、小さいうちに
再婚した方がいいと言う
子供が、小さいと新しいパパになつきよいからと。
子供には、父親が必要なんだと…まして、男の子なら、と。

いつか、こうを忘れられると…。



ふざけんしゃねぇ
こうを忘れる事なんて、出来る訳ねーし。

こうと、そっくりな香介が居て。どうやって、忘れる事出来る？無理じゃん…そんなの。

心の中に、こうが居て
香介の為に結婚するのか私？
そんな、嘘の人生嫌じゃ
女として、食っていけない訳でなく自立してんだよ！こっちとら！

子供ひとりぐらい、育て上げるわ！

いろんな事、想定して勉強して会社もやってんだ！

もう、むかついて！

二度と、再婚の話しなんていらね！


そう思った
心の中で、そう思った
こんな事、言葉に出して言えないから

香介には、父親いない寂しさ与えてしまうけど。もう少ししたら、いつか香介が、分かるようになったら言う、ちゃんと言う

「パパが、好き過ぎて再婚出来なかった、ごめん」と…