9章:リアルガチャピン (3/10)

一度電気を点けたせいで
また視界は真っ暗に閉ざされた。

もう慣れなくていい。

目は慣れなくて…


「シャワー行きましょうか…」


溜め息混じりにガチャピンが言った。


「あ、ん〜…？」


俺はそう疑問系で返した。

そうだ…

ここはヘルスだ…

俺はこれからこのガチャピンと…？

12000円…

確かにそのお金は払ったけど。

俺童貞だぜ…？

チェリーボーイなんだぜ…？


(どうしよう…)


暫く考える…