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3章:田原 麻美の場合 (2/14)

「ごめんください。
誰かいますか?」

顔を半分だけ覗かせ、中の様子を窺った。

すると、小柄なオジサンが出迎えてくれた。

『いらっしゃいませ。』

優しい顔立ちは、ひとまず害はなさそうだと判断し、少し緊張を解いた。

「お客さんじゃなくてごめんなさい。
ちょっとお尋ねしたいんですが・・・」

もう少しドアを引いて言った。

『なんでしょう?』

その人は、ニコッと笑って答えてくれた。

「ここは、どこですか?」

『お客様の次の入体先を斡旋するところです。』

予想外の答えに、私は戸惑った。

場所について訪ねたつもりだったのに、ニュウタイサキ?

意味が分からない。

「どう言う事ですか?」

『今生…
もう前世ですが、お客様の生き様を振り返ります。
そして、反省点があれば気持ちを改めていただき、生まれ変わり先を決めるのです。』

は?
前世って何!?
振り返るって何!?

ちょっと待って。

その前に、私は死んでるの?

『立ち話も何ですから、どうぞお入り下さい。』

「いえ、結構です。」

穏やかな気持ちから一転し、私は警戒した。

『そうですか。
しかしながら、もうすぐ嵐がくるので、雨宿りをした方が宜しいかと・・・』

うそだ!
こんなに穏やかなのに、嵐なんか来るはずがない。

そう思って振り返ると、さっきまでの海が嘘のように荒だっていた。
その上には、どす黒い雲まである。

私は、渋々お邪魔する事にした。
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(幽)輪廻 ©著者:まっきー

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