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1章:神村 理の場合 (8/8)

んも〜

今、私は搾乳されている。
これが意外に気持ちよい。

どこまでも広がる青い空。
空気は綺麗で、ストレスのない毎日。
乳牛に生まれてきてよかった。

好きな時に草を食べ、好きな時に昼寝をする、そんなノンビリした生活に満足していた。

ん?
誰か客人が来ているな。

んも〜

あれ?
どこかで見た事ある人間だぞ?

んも〜

「ねぇ、あの牛こっち見てない?」

男の方は知らん顔だ。

「昔ね、死んだ旦那とも牧場きた事があるんだ。」

女が何か話している。

何だ。
近くで見ると、ただのオバサンじゃないか。

「その旦那って言うのが、何考えてるのかサッパリ分からないヤツで、突然プレゼントくれたり、いきなりどこかに連れてくのよ?
私の都合も聴かずに。」

いい年したオバサンが若い男連れて・・・このオバサンの息子なのか?

「でもさ、その旦那が急に死んで初めは驚いたけど、保険かけといて良かったわ。
やっぱり何かあった時の保険だもんね。」

清々しい顔して、オバサンは笑っている。

そりゃそうだろう。
こんな空気が美味しい、素晴らしいところに来ているのだから・・・




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(幽)輪廻 ©著者:まっきー

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