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6章:本当の自分
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大会当日。
俺は陸上部部員をぶち抜いて、見事3位に入賞した。
『あれで、顔さえ良ければね…』
ヒソヒソ囁く女子の声が聞こえた。
もういい。
何とでも言ってくれ。
2年女子のスタートを迎えた。
『すっげえな〜シュウト!やっぱお前すげえよ!』
亮太は《53位》と書かれた紙を持って、興奮している。
『俺なんか、バスケ部の幽霊部員だからさ、すっかり弱っちゃったよ』
俺は亮太の肩を叩く。
『亮太もちょっとは努力しろよ。お前はもっと伸びるよ』
『…身長か?もういらねえよ』
『…馬鹿野郎…』
間抜けな亮太の答えに吹き出していると。
知抄が走って行くのが見えた。
ビリだ…。
しかもまだスタート直後だというのに、もう辛そうな顔をしている。
…。
また、知抄を気に掛けてしまった。
もう、関係ないのに。
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嗚呼ブサメン人生 ©著者:紅葉
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