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5章:努力あるのみ
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正月明けの冬期講習の帰り道。
すっかり暗くなった駅前通りで、また会いたくない二人に会ってしまった。
知抄と勇馬だ。
俺は思わず隠れてしまった。
また、勇馬に何か言われるのが厄介だったからだ。
二人の会話が聞こえて来る。
『…ホテル代ぐらいあんだろ?いいじゃん泊まれば』
勇馬は酔っているみたいだ。
『知抄…無理だよぉ…外泊なんて…』
『ハァ?』
勇馬が知抄の肩に手を回す。
『ヤリマンのクセに、外泊も出来ねえのかよ』
知抄は悲しい顔をした。
『そんな…知抄、そんなんじゃないよ…』
勇馬が笑う。
『エロい顔とカラダで誘ってるクセに。今さら何だよ』
勇馬は強引に知抄を裏通りの…ホテル街へ押して行った。
…何だ…今の。
勇馬は酒癖が悪いのか?
でも知抄は…俺といるよりは幸せだよな…きっと。
そう自分に言い聞かせて、俺はウチに帰った。
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嗚呼ブサメン人生 ©著者:紅葉
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