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4章:良二という男
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4章:良二という男
相変わらずの母だった。
仕事で嫌な事があったり、自分の思い通りにならなかったりすると、かつおに手がでてしまう。
基本は平手打ち。
キレると布団叩き。
キチガイモード入ると木刀
平手はよかった。
実際慣れたもんです。
しかし、布団叩きと木刀だけは本気で殺されるかと思った。
かつおの通っていた小学校が学校内では体育着の着用を義務付けられている学校だった。
体育着はランニングシャツに半ズボンという山下画伯仕様の物。
当然ながら布団叩きや木刀でしばかれた次の日は青アザだらけ
担任の先生に「かつおくん!!このアザはどうしたの?」
「誰に叩かれたの?お母さん?」
かつおは何も言えないで号泣するしか出来なかった。
クラスのみんなになんか言えないし
担任の先生にも言えない
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32歳 なにも無し ©著者:かつお
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