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7章:膨らむ想い② (1/1)

7章:膨らむ想い②

そこに朝日を浴びて輝いて見えた大地が満面の笑みで立っていた

私を見ると犬のように駆け寄ってきた

『あかねさん!会いたかった…』

溢れ出た言葉と同時に抱き締められる

私は急なことに慌ててしまう

「ちょっ…何…?」

大人の対応をしなければと慌てて突き放す

「誰かに見つかったらどうするの!?」

『はい…ごめんなさい』

子供のように落ち込む大地

その姿がまた可愛く見えてしまう

2人で同じ電車に乗り込む

幸い空いていたので、隣り合って座る

すると大地は私の耳や首筋、肩などにキスをしてくる

人目など何も気にしないといった感じで…

私は大地の唇が触れるたびにドキドキしてしまい、体が硬直する

そして人目が気になってしまい、恥ずかしくなる

それでも大地のキスを拒めずに受け入れ続けた…

駅に着いた

私は仕事に向かわなければならない

しかし磁石のようにくっついたまま離れられなくなっていた

頭、ほっぺた、耳や肩…さすがに口にはしてこないが、シャワーのようなキスを振り払い、私は仕事に向かった

想いは膨らむばかりで、仕事中もパソコンを打ちながら頭には大地のことばかり…

しかし、少しすると

「何を考えているの!?相手はあんたより一回りも違う二十歳の子供だよ?好きになってどうするの!?しかもホストだよ?」

と、もう一人の冷静な私がダメ出しをしてくる

それでも、一度走り始めた想いは止められなかった

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ヘルプと恋に落ちたバカ女煉」 ©著者:スノーリバー

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