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6章:膨らむ想い (1/1)

6章:膨らむ想い

お店を辞めたいと言ったら許可してもらえなかったこと、毎日私がお店に来るのを待ち焦がれていたこと

彼からのメールはドキドキさせることばかりだった

少しメールすると

「声が聞きたいから電話しちゃダメかな?」

私だって声が聞きたい!!
二つ返事でOKを出す

初めての大地からの電話


時間も忘れて話し続けた

大した内容ではなかった気がする
しかし、私にとってはとても大切な時間だった


お店での態度は仕事だからではなく、ホントに私を気にしていてくれたんだ!
いい年をこいて、そんな想いにふける

「あかねさん、会いたい…会いたいよ!」

すごく嬉しい言葉だった

私だって会いたい

けど、そこまで軽率になっていいのだろうか?

その日はもう夜遅い時間

私は明日は普通に朝から仕事に行かなければならない

「ごめんね、明日も仕事だから…」

そんな言葉しか言えなかった

すると彼から意外な言葉が返ってきた

「じゃあ明日の朝早退するから、ちょっとでも会いたい」

正直に嬉しかった

このストレートさ、行動が若さなのかなとしみじみ思う

私は朝にまた連絡してと言って電話を切った

そんな簡単に会えるわけがない
会ってはいけない関係なのだから


しかし、そんな考えとは裏腹に、会えるかもしれないというドキドキを抑えきれなかった


次の日の朝、大地からメールが届く

「今お店を出た!どこにいればいい?」

ホントに早退したんだ…
嬉しさと驚きで目が覚める

私は仕事場が都内、大地は家が都内、なら一緒の電車に乗ればいい!

そう考えた私は大地にメールする

「駅のホームで待っていて」

慌てて準備をして駅へ向かう


ホームを見渡したが、よくわからない

仕方なく電話をかける

「今どこ?」

『ホームの階段の近くです』

「私も階段の近くだよ?」

そう言いながら振り向くと…

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ヘルプと恋に落ちたバカ女煉」 ©著者:スノーリバー

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