ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

30章:エピローグ (1/8)

30章:エピローグ

その男は携帯電話の画面を食い入る様に眺めている

あれほど饒舌だった男が一言も喋らず画面の文面に気を取られている

気忙しく画面をスクロールし、メールの文面に惹き付けられている

メールは次から次へと送られて来る

長い便りだ

全てを読み終えた男の顔を見たあなたはギョッとする

男の顔は蒼白で、まるで生気が失せている

男の手から携帯がポロリと落ち、あなたが注意しても拾い上げようともせず、男は店から出ていく

その背からあなたは何かを連想したが、それが何であるかがすぐに浮かばない

あなたがそれを思い出したのはしばらく後になってからだ

死を悟り、秘密の墓場に向かう象

何でそう思ったのかは、あなた自身も分からない



473 /483

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

浮遊する言霊 ©著者:黒蝶少年

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.