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9章:①-9 epilogue〜エピローグ
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※※※※※※
「I 'm single!」
スキー場の二人掛けリフト乗り場で、声が飛び交う。
カナダのカルガリー国際空港から、直通バスで1時間45分。
[Lake Louise Ski Area.]
レイクルイーズ・スキー場は標高差1000m足らずだが、カナディアン・ロッキーの雄大な景色を望める。
「I 'm single!」
ひとりで並んでいるスキーヤーを探して、その列の横に入れてもらうのだ。
シャイな日本人では考えもつかない慣習だが、欧米のスキー場では通常の光景。
それによって搬送率が上がり、混雑も緩和される。
「single!」
並んでいた裕二が、ストックを上げて合図した。
あの夏から――冬になり、休暇が取れた裕二は、やっと飛鳥と共にここに来る事が出来た。
「It is very beautiful! fantastic!」
リフトから振り返って観る壮麗なロッキー山脈に、裕二の横でブルーの瞳を持つ青年が感嘆の声を漏らした。
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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗
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