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9章:①-9 epilogue〜エピローグ (6/7)

真っ青な空ときらきらと共鳴して輝く尾根に向けて……


ーー瓶をかざした。遺灰が風に乗り、ロッキーの山々に煌きながら散り、そして飛んでいく。


例え過ごした時間は短くても。
これ程に、愛を刻んだ確かさを……絶え間なく感じたことがあっただろうか。


「限られた時間を精一杯、二人で生きた――そうだよね? 飛鳥」



頂上から右手に滑り、切り立った傾斜を持つ上級者コースに差し掛かる。

裕二はグローブをはめ直してゴーグルを装着した。


ガッガッーー


エッジを切り立つ斜面にぶつけ、雪を身体で感じる。

そしてパウダースノーのゲレンデに、一気にスキーを滑らせた。

眼下に広がるレイクルイーズに、あたかも飛び込むように滑り降りる。

ーーーーーー

『ああ、ユウジさん! 私は最後に申し上げます!』


Miriが――あの時、最後のメッセージを贈ってくれた。


『私共のMaster達は、よくこう聞きます。「Miri、あなたはどこにいるの?」と。その時お答えする返事が、ユウジさんに贈る“アスカの想い全て”に、他なりません!』


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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗

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