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6章:①-6 Macbeth(マクベス)
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JULIET. O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?
ジュリエット: おお、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?
ーー飛鳥はジュリエットを想った。
ーーーーーー
「……俺としたことが!!」
裕二が空を観た。もう、一つ二つと星が輝きを魅せる。
「――悪かった!」
沈痛な声で、しかし潔く踵を返した。
裕二が去った公園には、ただ風にざわめく木々の囁きが、ひとしおの孤独を色なし波紋となって拡がる。
ヴァイオリンケースを抱えて、漆黒の空に月が満ちて止めどもなく溢れる涙を照らすまで……飛鳥は立ち尽くしていた。
子どものように手の甲を眼にあてて、しゃくりあげながら、さめざめと泣いた。
(ごめんなさい)
家々には暖かい団欒の火が灯り、その温もりが、飛鳥の込み上げる感情を貫いて。
「裕二――お誕生日! おめでとう!」
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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗
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