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5章:①-5 Hamlet(ハムレット) (2/12)

男なんか、絶対好きにならへん。

自分の目標を遂げる為には、雑念は禁物や。うっとおしい。面倒くさい。邪魔や。

ずっとそう思っていたのに。


――裕二に惹かれた。


BARに行った夜……

何年も、ずっと側に居てくれたひとのような錯角を憶えた。


ラヴェルのピアノ曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』が心に流れる。

ルーヴル美術館に収蔵された、17世紀・スペインはマルガリータ王女の肖像画。

それを観たラヴェルが、インスピレーションを得て作曲したと云われている。

“葬送の哀歌”ではなく、小さな王女が踊ったような“パヴァーヌ”(宮廷舞踊)。

それでも、そのゆっくりとした不協和音の旋律は、哀しさと力強さが混じり合い、美しくも儚い。


飛鳥は眼を閉じ、湧き出る想いを曲に重ねる。

If love be blind,it best agrees with night.
(恋が盲目なら夜の闇こそふさわしい)



「今、この瞬間、裕二が好き。それではあかん?」



裕二は少し考え、更に強く飛鳥の手を握った。



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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗

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