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4章:①-4 Twelfth Night, 〜(十二夜)
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街灯が裕二を照らし、両手をジーンズのポケットに入れたまま聞いた。
(何にも疑わへん綺麗な眼ぇしてはるなぁ)
懐かしい……ただただ両親と自然に愛されて過ごした日々が蘇る。
If love be blind,it best agrees with night.
(恋が盲目なら夜の闇こそふさわしい)
飛鳥は大好きなロミオとジュリエットの台詞を想う。
「――部屋、寄ってください」
裕二の右手をポケットから引き出して、ゆっくりと顔を上げる。
「飛鳥ちゃん……だれか好きな人は居ないの?」
苦しそうに眉根を寄せながら手を握り返した。
「――俺、そうなったらもう後戻り出来なくなるよ……」
「今、この瞬間、裕二が好き。それではあかん?」
ち、ちり、ちり……
街灯が瞬き二人を照らす。
To hear by the nose, it is dulcet in contagion.
(人間の眼は聞いたことがなく、人間の耳は見たことがない)
ーーうちは。
裕二の優しさを身体全体で聞き、
裕二の心を言葉から感じた。
真夜中だというのに、澄んだ風が二人の間を優雅に舞って。
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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗
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