夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
2章:①-2 A Midsummer Night's Dream(夏の夜の夢)
(21/21)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
(表彰なんかいらんわ。名前聞かれて住所聞かれて――過去が全部解ってしまうし、仕事出来んようになるわ)
そのまま列を離れ、Uターンして出口に歩いた。
(ここにはもう来られへんな。せっかくの憩いの場やったのに……髪も他の色にせんと)
早足で店を出た時だった。カフェに入ろうとした男とすれ違うーーやにわに振り返りシトラスの香りが飛鳥を浸す。
「あ、無謀ちゃん!」
――あの、タオルを差し出した男が飛鳥の腕を優しく掴んだ。
「あ、良かった。ここに来たらいつか会えるかとーー探してたんですよ!」
「……何の話ですか」
「この間の無謀なひとですよね?」
男は優しい眼差しを向けているが、飛鳥は動揺した。
「何の話だか……人違いです」
「あはは!マスクしてたって。その独特の眼でバレてますよ」
爽やかな声が飛鳥の耳をくすぐるーーが、肩を空かして手を振り払った。
「ちょっと! 気軽に触らんといてよ。離してください! どんな眼やと言うんですか!」
往来は丁度ランチタイムで、財布だけ持ったOL達が、談笑しながら通り過ぎて行く。開放感のある穏やかなざわめきが、無機質なオフィス街を演出し、二人の時間だけが止まっていた。
「――この世に、自分独りだけしか生きてないって眼です」
<前へ
31 /282
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.