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1章:【remind】①-1 白いスーツの妖精
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じ、じゅ……じぃーー。じ、じ。
炭火焼きコンロの上には、美味しそうな焦げ目を見せる肉。
その街のさびれた商店街に、古くから営業している焼肉店『華火』(はなび)
人の良い老夫婦が切り盛りするその店は地元住民から愛され、親子三代に渡って来店する家族もいた。
秘伝のタレに漬け込んだ肉は旨味を増して、客の胃に収まる。
その日曜日の夕方も、多くの常連客で賑わっていた。
ーーぎぃぎぃと声を挙げる古い扉が開かれ、また客が姿を現した。
「頼む! 頼むよ!」
若い男の懇願する声に、満席近い多くの客が扉に集中する。
ーー真っ白なスーツに金髪に染めた長い髪。陶器の様な透き通った肌にサングラス……
先に姿を見せたのは、箸すら落としそうになる存在感の女。
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白いスーツの妖精〜Miri再び ©著者:七斗
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