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21章:最悪のバレンタインデー
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21章:最悪のバレンタインデー
バレンタインデー。
初めてのバレンタインデーのとき、
私、はじめて、彼氏にチョコを作った。
ほんと、はじめて。
プレゼントはもらうものだと思ってた。
初めて、あげたいと思えたひと。
学生で、旅行行ったりしていたから、手作りチョコとアディダスのボクパンをあげた。
こんなものしかあげれなくて、恥ずかしかったけど。
あなたは、
作ったことない私を知っていたし、
バレンタインもらえると思ってなかったらしく、
涙を出して喜んでた。
声を震わせて言った
「くれるとおもわな・・・・かった。はじめてだよね?ほんとに嬉しい」
それをみて、あーこの人でよかった。って本気で思った。
あれから1年。
今年もこの季節がやってきた。
あなたが最近好きだといっていたブランドのTシャツを買った。
ずいぶん前に。
あなたの喜ぶ顔がみたくて。
でも、この1年で、ずいぶんお互い変わってしまった。
当たり前に過ごしてきた何気ない日々を大切にしなくてはいけなかった。
あんなに優しくて暖かい気持ちになるのはもうないかもしれない。
そう思う。
私は最悪なあなたと過ごす2度目のバレンタインを迎えた。
きっと、一生忘れないだろうな。
去年、泣いてくれたあなた。
でも、
今年、泣いたのは私だった。
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君依存 ©著者:雅
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