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12章:命運 (1/4)

12章:命運

大切な人が急に目の前からいなくなるのは、
本当に辛い。


私は、好き勝手やって、現実から目をそらしてた。


だから、罰がくだった。


向き合うことを誓った、あの雨降る夏の日。


あの日のことは忘れてはいけなかった。


もう2度と同じ繰り返しはしてはいけないから。







でも・・・・・・


私は耐えられなかった。


向き合わず逃げてしまったんだ。


この穴を埋めるために、なんだってするんだ。


夜が怖くて、


一人が怖くて、


鳴らない携帯を何度も何度も開いてた。






埋まるはずのない、あなたの居場所は、


他の人でも埋まる。


そう思ってた。


そうやって私は逃げた。





1人のあなたの席を埋めるのに、私は何人と関係をもっただろうか。


それで、辛い夜も、一人も、なんとかもちこたえた。





心があなたを忘れたいと叫んでいて、


考えないように、考えないようにしていた。






だけどね。やっぱり・・・




ふいに流れたCMの音楽。


あなたと一緒にいた時、突然、鼻歌を2人同時に歌った曲だ。


別々に育って、趣味も価値観も違う私達だけど、


同じことを感じあったあの瞬間。


2人顔を見合わせて、


「また同じことした。まねすんな」


って笑ったね。


あの、優しい笑顔。


優しい声。


けらけら笑う、むじゃきな姿。




そうやって、ふとした出来事に、私はまたあなたの残像を思い出しては泣いてしまうんだ。


あなたは今なにしているの?


私のこと考えているのかな?


来るはずのない連絡をどこかで期待してたんだ。
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君依存 ©著者:雅

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