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34章:悪魔の契り (1/20)

34章:悪魔の契り

私は生まれながらの悪魔だと思う。

この冷酷な人間に血は流れているのだろうか。

私から出る涙は

生まれる笑みは

人を地獄に落とす。

あぁ。これは夢なのだろうか。

夢だったら、あの人は傷ついていないのだろうか。

その笑顔に偽りはないのだろうか。

私は悪魔と契りを交わした。

そっか。

あなたが悪魔なら

私たちはお似合い。

地獄こそが心地いい。



私の中に住む悪魔が私に囁くんだ。

後ろ振り向いたらだめだよ?


新しい世界なんて見たらだめ。
そこはきっと楽しく見えるから。

夢のような世界は、今ここにあるから。

振り向かなくていいんだよ。

あなたが望むのなら悪魔と契りを結ぼう。

まだ夢がみたい。

私の最後の契り。
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君依存 ©著者:雅

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