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6章:もうひとつの復讐
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私は18歳の誕生日を迎えた。
道明や勝太からは、高価なアクセサリーや時計を贈られた。
その他に、私は道明に頼んでおいたことがある。
興信所を使って、お父さんの居場所をつきとめて貰ったのだった。
お父さんと愛人の女は、そんなに遠くない街に住んでいた。
お父さんは駅前通りにあるパチンコ店に勤め、その近くのアパートに女と住んでいた。
私は電車に乗り、その街の、そのパチンコ店に入った。
店内をウロウロしていると…
カウンターに向かおうとしているお父さんを見付けた。
出て行った時よりも少しやつれていたが、やはりその年頃の男の中では見栄えがいい方だろう。
堂々とヒールを鳴らして近付くと、唖然として私を見ていた。
『レナ…?』
目を見開いている。
『どうして…ここに…』
私は真剣な顔で言った。
『お母さんのことで…大変なの…』
お父さんは一瞬固まったが、すぐに言う。
『まっ…待ってくれ。今すぐあがれるように、店長に話して来る』
店の外で待つように言われ、私は外に出た。
夕方だが、辺りはすっかり暗くなっていた。
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しかえし ©著者:紅葉
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