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3章:ママから取り上げたモノ
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お母さんは道明の経営する飲食店で働いていたのだが、別れた後、気まずくなって退職したようだ。
だが数日後、すぐにスーパーのパートに行くことが決まった。
この時から、少しずつお母さんは病んで来ていた。
道明にかなり本気になっていたらしい。
しかし。
お母さんは、また新しい男を見付けたようだった。
私は、また母親が眠っている隙に、携帯を盗み見た。
今度は…この人か。
私は道明の時と同じように、データを移し、翌日電話を掛けてみた。
そして、同じように相手を呼び出す。
その路地には、黒の四駆が止まっていた。
『勝太さん…ですね?』
『はい…』
勝太はスーパーの常連客の、独身の大学教授だった。
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しかえし ©著者:紅葉
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