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5章:Raphael〜ラファエル
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※※※※※※
聖は新宿から湘南新宿ラインに乗車した。
日曜日の車内は、中華街や横浜のランドマークに向かう家族連れやカップルで混み合っている。
ドアのすぐ側に立ち車窓を眺めると、流れる景色が回想を誘う。
――沙奈と初めて会ったのは、中学2年生の時だ。
◇◇◇
親の縁薄く育ち、小学生の時は東京に在る施設で育った。しかし卒業の頃、唐突に母親が迎えに来て。
全く知るひとも居ない、横浜にあった母のアパートに引き取られ中学に進学。
孤独な新学期を迎え、クラスにも馴染めない。ガタイの良さと目立つ容姿に寄って来たのは同じ様な境遇の奴らだった。
朝、テーブルに菓子パンやら小銭がばらばらと巻かれ、夜遅くまで独りでいる事が日常だった俺は、友達と居ることだけが魂の救いになった。
純也は父子家庭で、なんとなく気持ちを埋め合う波長を感じて、よく一緒につるんだ。
体操服もまともに買って貰えず、体育の授業はいつも体調不良を申請して見学に廻った。
「俺のんだけど使え」
ある日純也が体操服の上下を差し出した。
「いや、いらねぇ」
俺は同情だけは真っ平だと思っていた。それでなくてもミジメなのに――余計に傷つくじゃねぇか。施しなんか。
「まぁ、そう言うなよ」
純也は片親ではあるが、明るく前向きな奴だ。
「『袖擦り合うも、えっと……なんとかの縁』って言うぜ」
「なんだそれ?」
「いや、姉ちゃんがそう言って渡せって」
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